カメキチの目

2006年7月10日が運命の分かれ道、障害者に、同時に胃ガンで胃全摘出、なおかつしぶとく生きています

2019-01-01から1年間の記事一覧

2019.5.21 引鉄

カメキチの目 だいぶ前に録っておいた『警視庁機動捜査隊216』という番組をみた。とてもよかった。 (たまにあるシリーズの刑事ドラマ) こんどのタイトルは 「引鉄」といった。 (鉄道写真愛好家を「撮り鉄」という。で、私は鉄道マニアの新しい何か、列車…

2019.5.17  福沢諭吉-(内田さん⑤)

カメキチの目 国家や政治は、生まれてからずっとつきまとっているのに、(政治家などを目ざそうと思わない限り)たまの選挙の投票行動でくらいしか実感できない。 (他にもありました。 ニュースで国内の政治経済の話題を聞くとき。「ああ、自分は日本国民だ…

2019.5.14 カテゴリー分け

カメキチの目 ブログは日記のようなものだ。 違いは、紙に書いていたのをパソコンに書く(打つ)こと、それにネットに通じているから公開されること。 「公開」。 ということは、不特定の他人に見られていること。 そう思うと、「適当な緊張感」が生じる。 …

2019.5.10 『猫も老人も役立たずでけっこう』③

カメキチの目 最終回のきょうは「個性」について。 【引用】 個性を伸ばせとおっしゃいますが… ・「私は私」と思っているということは、「私は情報である」と思っていることと同じです。情報化社会というのは、IT技術の進歩した社会だと思っている人が多いで…

2019.5.7 『猫も老人も役立たずでけっこう』②

カメキチの目 ②「そんなに稼いでどうするの?」 初めに【引用】を。 ・今の世の中は、「やってみなきゃわからない」とは言えないんです。そんなふうに答えると、なんて言われるか知っていますか。「そんな無責任な」ですよ。… それは経済中心に考えているか…

2019.5.3 臨時総会

カメキチの目 (前に、住んでいる集合住宅《マンション》の管理組合理事会の理事になり、会議時間の長さに対する不平不満を書きましたが) 1月に大きな問題が、ふってわいたように起こり、これをめぐってなんどか臨時の理事会も開かれ、ついにこの前、臨時総…

2019.4.30 『猫も老人も役立たずでけっこう』①

カメキチの目 という養老さんの本を読んだ。 あまりにおもしろかったので、いくつか感想を。 猫を飼っておられ(名を「まる」といいます。関係ないけどウチのとても親しい方のペット《犬》も同名)、その愛猫のように自分も「役立たず」、でも役立たずで結構…

2019.4.26 石ころ

カメキチの目 「石ころ」というテーマが目にとまったので、Eテレ『美の壺』という番組をみた。 海辺を旅したら、はるかな水平線や潮の干満だけでなく、海岸や砂浜の石ころにも目がいく。 気にいったのを探す。拾う。 (石ころだけじゃもったいないので、貝殻…

2019.4.23 未来の他者

カメキチの目 私は記憶力が弱い。 (でも、「覚えがございません」と言うほどの健忘症ではない) 本を読み、気にいったことを見つけたら覚えておこうと、若いころはその箇所は赤線を引っぱったけれど、いまは時間があるので書く(パソコンに打つ)、写す。 …

2019.4 .19 トカゲの貧しい世界

カメキチの目 (前回、『夢よりも深い覚醒へ』という本から「偽ソフィーの選択」という記事を書いたばかりですがそれを①とし、きょうは②です) 私は、東北大震災、3.11の直接の被害者ではないので、被害に遭った方々の言葉にならない辛さ、苦難を実感できな…

2019.4.16 「3.11以降の哲学」

カメキチの目 私も思春期の初めころは(初めだけ)麻疹に罹るみたいに、「自分」とは?「生きる」とは?といちおう悩んだ。 人生訓(マニュアル本)の本をいくらか読んだ。 しかし、ほとんど「素直」「誠実」…礼賛ばかり。学校の道徳の延長にすぎなかった。 …

2019.4.12 桜

カメキチの目 桜を写していたら、あらためて思った。 なんでもそうであるように、背景(まわり、環境)もいろいろで、しかもそれぞれにもれることなく光があたっている。そうして、(写真のばあいは)一枚いちまいがあるのだということを。 (人間も一人ひと…

2019.4.9 枯葉剤

カメキチの目 1月4日に「イエメン内戦」という記事を書いた。 こちらはいま現在、進行中の戦争による悲劇だが、ネタもとのNHK『これでわかった! 世界の今』というニュース番組で、 こんどはベトナム戦争(1969~1975)のときの、アメリカの枯葉剤散布で、浴…

2019.4.5 シャカサイン

カメキチの目 旅はもちろん、外に出ると写真をよく撮る。 旅の場合は思い出にもなるので、ときどき人間のこっちも被写体(ほとんどは景色)になる。 (故人や遠い地の親しい人をアルバムでみるとき、時間をさかのぼり場所を超えているような臨場感をもち、写…

2019.4.2  フラッシュフォワード

カメキチの目 Eテレ『原発事故 命を脅かす心の傷』をみた。 【番組HPより引用】原発事故から8年。住み慣れた「ふるさとの喪失」が人々の心と体に何をもたらしたのか。NHK取材班は、苛酷な避難生活が続く中で命を落とした被災者の遺族が作成した『死に至…

2019.3.29 『植物のこころ』

カメキチの目 植物にこころ? 『植物のこころ』(新書)を読んだ。一般向けのものだからわかりやすく、とてもよかった。 私は高校に「生物」という科目はなかったので、中学の理科第二分野ていどの生物知識しかなかったのに若いとき、「生物学的次元で人間を…

2019.3.26 『まんぷく』

カメキチの目 朝ドラ『まんぷく』がもうすぐ終わる。 よかった。 感想を二つ。 ① ふだん「あたり前」(意識しない)に食べているものを、漠然と食べるだけではいけないと思った。 それらを食べられることがあたり前、なま易しいことではないことを強く感じた…

2019.3.22 たたらを踏む

カメキチの目 「たたらを踏む」という言葉がある。 それなんじゃ?と若い方は思われるかもしれません。 「語源由来辞典」より 【引用】【たたらを踏むの語源・由来】 たたら(踏鞴)は、金属の精錬・加工に必要な空気を送り込む大型の送風器「ふいご(鞴)」…

2019.3.19 プラビータ!

カメキチの目 NHKのBSで『世界ふれあい旅』という15分番組がある。 そのときは、(朝ドラ)『まんぷく』のあとにやっていたから、続けてみた。 たった15分でこの地球の各地とふれあうことができ、世界じゅう、どこの人もみんな温かいなぁと朝っぱらから思わ…

2019.3.15 禅語「応無所住而生其心」

カメキチの目 応 無 所 住 而 生 其 心 「オウ・ム・ショ・ジュウ・ニ・ショウ・ゴ・シン」と、いかにも禅の言葉らしく音よみできますが、 意味は訓よみ、「応(まさに)住する所無(の)うして其(そ)の心を生かすべし」です。 『金剛般若経]という経典に…

2019.3.12 日航123便墜落

カメキチの目 ㈱日本航空の旅客機が1985年の盆がはじまるころ、落ちた。 (当時、若かった私は家族づれで実家に盆帰省していたので、驚きとともに鮮明に覚えています。阪神・淡路や東北大震災と同じような大ショックをうけた) 『日航123便墜落 遺物は真相を…

2019.3.8 地方が消える 

カメキチの目 前回、『目からウロコの自然観察』という本を読んで思ったことを書いた。 自然は人間じたいがその一部、「自然」的存在なので、本能・DNAに自然への感性が組みこまれているのだろう。 しかし、人間は同時に「社会」的存在だから、仲間・同類か…

2019.3.3 『目からウロコの…

カメキチの目 自然観察』(唐沢孝一)という本を読んだ。 自然ゆたかなところだけでなく、街でも体験できる自然観察をあらわしたものである。 (新書版で一般向け。カラー写真も豊富。とてもわかりやすく、読んでいて楽しくなります) おもしろい話がいっぱ…

20193.1 ブログに気をつける

カメキチの目 2.19の記事の終わりに追加で書いたことを、自分の今後のブログへの姿勢・態度のこともあり、反省しながら考えてみました。 不快な出来事は、ブログ世界(SNS一般)というものを考えさせざるをえなかった。いままで「他人ごと」ですんでいたこと…

2019.2.26  『老いの空白』⑦

カメキチの目 『老いの空白』シリーズも7回目となりました。きょうでおしまい。 最後は鷲田さんの「まとめ」のようなものですが、そのまま本の叙述にしたがって書きます。 ⑥ ・高貴なまでのしどけなさ ・通り抜けるものとしての家族、あるいは「その他の 関…

2019.2.22 『老いの空白』⑥

カメキチの目 ⑤ 「べてるの家」の向谷地さん、「ある」の芹沢さん。ご両人の人間を根源的にとらえる理念・思想をかり、それを紡いできた鷲田さんの主張。 そのことを老いの介護という現実にそくして考えるとどういうことがいえるのだろう。 -介護の現場を前…

2019.2.19 『老いの空白』⑤

カメキチの目 (じつは、前回《それに限らない》の記事はあまりに【引用】が多くて長い、読む気にならないとさんざんケチをつけられました。 「それでも読もうという方にだけ…」と言い返したのですが、「それじゃ、なんでブログを…」と続き、「そりゃあいろ…

2019.2.15 『老いの空白』④

カメキチの目 ③ べてるの家の試み 「べてるの家」は北海道、襟裳岬ちかくの浦河という町にある精神障害をおった人たちの福祉施設(働き、生活する場)。 べてるの理念、運営、取りくみのすばらしさは以前からさまざまなところで紹介されており、私も働いてい…

2019.2.12 『老いの空白』③

カメキチの目 ②〈弱さ〉に従う自由、「弱い者」に従う自由ということ。 「弱い者」とはここでは老人ですが、それ以外の「社会的弱者」と呼ばれる人たちも含みます。 なんで社会全体が「弱い者」、そういう立ち場の人々をまもらなければならないのか? それは…

2019.2.8 『老いの空白』②

カメキチの目 「老い」を考えるにあたって、著者は最初に問う。 【引用】 「〈老い〉はほんとうに「問題」なのか あたりまえの視点 これが「問題」だとは、わたしはおもわない。わたしが、そして身のまわりのひとが、なんらかのかたちでこれを引き受けてゆか…

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