2021-01-01から1年間の記事一覧
2回目は、「働く」ことそのもの。 ーーーーーーーーーー ② 働く主人公は、私 - 主体的に働く 江戸時代の「労働集約的な農家経営と手工業生産」ということで、 次のような記述があり、考えさせられた。 【引用】 「労働の主人 近代に至るまでの農民たちの働…
『仕事と日本人』 武田晴人 という本を読んだ。 新書版なのだが、中身がたいへん濃かった。 (グーグル画像より) 「あとがき」に書かれていた著者の姿勢が、本全体を貫いていた。 【引用】 「競争という手段、企業の営利性、金銭的な報酬で計られる労働の価…
怒らないですむなら怒らないでいたい。 毎日を穏やかに暮らしたい。 個人的な身のまわりのことなら(努力すれば)平静でいられるけれど、 世の中、社会に目を向ければダメである。 (某議員や官僚の不祥事などを聞くにつけわざわざ抑揚をつけ、「バーカ!」…
③ 「フィルターバブル」 ネットそのものは「何でもござれ」と開放的だ。 好きなものは自分で選び、アクセスすればいい。 嫌いなもの,、どうでもいいものは無視するだけ。 「リアル/バーチャル」という区分けからいうと、リアル世界はイヤでも こなさなければ…
『デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義』福田直子・著 という本を読み、とても強く感じるところがあった。 新書本でとても読みやすい。 この本を読んだ数日後、たまたま録っていたNHKのETV特集 「SNS揺れる民主主義」という番組をみることにな…
前にも記事に書いた益田ミリさんのエッセイをまた読んだ。 『永遠のお出かけ』という。 (「グーグル画像」より) 「永遠のお出かけ」というのは死で、お父さんが亡くなられたのだろう と想ったらそうだった。 今回はお父さん(お母さんも)との思い出を中心…
題名にひかれ、『「おろかもの」の正義論』 小林和之・著という 新書本を読んだ。 (「おろかもの」がどんな「正義」を言うのか興味を感じ、おもしろそうな気がした) (グーグル画像より) 実は「おろかもの」というのは比喩的な言いかたで、ほとんどの人を…
『新しい論語』(小倉紀蔵・著)という新書本を読み、記事の題名にあげたことを 強く感じた。 (グーグル画像より) 本は著者が「新しい論語」を著したということではなく、孔子と論語の読み方を 新しい観点からの解釈を述べられたもので、それがとても大胆…
死を思うとき、いちばん残念なのはだいじな人と永遠に別れなければならないこと だが、死は逃れようのないことだとあきらめ覚悟したとき、 ①できれば(たとえ死は瞬時のことでも)痛くないように ②(死後の世界は信じていないが)もしあれば、「地獄」に堕ち…
「救いがある」とか「…ない」と言う。 (いまは「災害救助」の話は含めません) テレビドラマなどで、ある話が不幸な結末で終わっても、 結末に一条の光が感じられるとき、希望を少しでも感じるとき、 「救いがある」と思う。 たまに絶望的な結末があり、「…
「いちばん大切なものがわからなくなると、…」と前の記事に書いた。 大切なものは誰にだっていろいろ、いっぱいある。 あふれんばかりだ。 その「いろいろ、いっぱい」を根元で支えているものは「いのち」。 すべては「いのちあってのこそ」。 「いのち」を…
『小熊英二時評集 私たちはどこへ行こうとしているのか』 という本のなかでのひと言が強く胸に響いた。 (グーグル画像より) 「いちばん大切なものがわからなくなると、 人間は不安定になる」 本は2016年の出版で、とくに東北大震災以後の日本社会の時々の…
『〈こころ〉はどこから来て、どこへ行くのか』という本を読んだ。 (グーグル画像より) 大学の先生5人が、「こころ(心)」についてそれぞれの専門、立場から講義 されたもの。 心がテーマなので宗教(哲学)、心理、神経・脳など内面の話が多かったが、 …
『あずかりやさん』 大山淳子 という小説を読んだ。 (グーグル画像より) 小説はすばらしいとは思っても、自分の感性にとっての当たりハズレがあるので よほど「読みたい」という気が起きないと読まない。 これはツレが珍しくすすめてくれたので読んだ。 読…
こんなに監視カメラが設置されるようになったのいつごろからだろう? 街では「監視カメラ設置」に普通に出あうようになった。 「普通」は人を慣れに導く。 (「慣れ」は生きやすくなることで仕方のないことかもしれないが) 監視カメラは気分のいいものでは…
写すときは杖を突いたままというわけにはいかず、杖の紐を手首にかける。 すると身体がフラフラしているのでよくブレる。 ブレると狙いどおりにはいっていない。 長く写真をやっているけれど、「トリミング」という編集作業は面倒くさいと 思い、パソコンで…
春がくると「一期一会」という言葉を思いだす。 生きていることそのものが「一期一会」。 だいじにしなければならぬと思う。 (次回は②です) ちりとてちん
死ぬこと生きること。 立派に(「な」ではなく「に」)「老人」と言われる、見えるまで長生きしている と思っているので生き死にの問題はクリアした(という気がしている)。 (「クリア」というのは「死を親しく感じるようになった」というくらいの軽いもの…
『時間とテクノジー』はいろいろ考えることが多い本でした。 記事は終えるつもりでしたが、もう一つどうしても書きたいことが出てきました。 「オートポイエーシス」です。 しっかりとは理解できませんでしたが、「当事者」ということ、仏教、禅の精神に 通…
パソコンを初めて触るようになったころ、その初歩的な原理、仕組みを知って おきたいと本や雑誌をめくっていたころ、「アーキテクチャー」という言葉を 耳にしたことがあった。 「アーキテクチャー」についてはいろいろ説明されているようですが、 この本で…
『時間とテクノロジー』 佐々木俊尚 きょうは「自由」と「豊かさ」(≒「幸せ」)について。 (ここでいう「自由」は、「自由・平等」という人類の理念的なものを指してはいません。 「時間とテクノロジー」次元、日常生活レベルでの「〇〇を選ぶ」という「選…
書名に惹かれ、 『時間とテクノロジー』(著者:佐々木俊尚)という本を読みました。 (グーグル画像より) 技術の限りない進展は、時間への感覚、観念をも変えざるを得ないことを 述べています。 ということは、時間を生きている、時間を消費しているという…
「不要不急」の外出はしていない。 外に出るのは近所の散歩と買い物ぐらい、家にこもっている。 散歩ではメガネが曇るし煩わしいので、人がいないときはマスクを外す。 が、「マスク警察」にとやかく言われればサッと着けられるように、 「持ってます」の意…
著者は、有名な魯迅の小説『阿Q正伝』の「阿Q精神」は現代の中国にも 活きているという。 (グーグル画像より) 「阿Q精神」とは、「阿Qの『精神勝利法』」と呼ばれる。 (注:ウィキペディアより『阿Q正伝』を引用させていただきました) 【引用】 「時代が…
「爆買い」という言葉に惹かれて読んだ。 (すこしは中国の人々のことがわかれば…くらいの軽い気もちでしたが、いまは「爆買い」は不可能。 コロナ後の世界では「爆買い」は死語になるのでしょうか?) 本は、長く日本で暮らしている中国人著者の、とくに日…
1年前からのコロナ禍でインバウンドはすっかり影をひそめている。 いつになれば元のようになるのか? 「コロナ後」の世界では、インバウンドの姿も変わってくるのだろうか。 (まだまだマスク姿は続くのでしょうか。話し声が聞こえてやっと中国、台湾、韓国…
これで終わりです。 波多野さんはイカを処理するアルバイトで、ピチピチはねる姿を見つめるなかで イカの「実存」を感じた。 (イカでなく他の生物でも同じだっただろう) 中沢さんは、その「実存」をバタイユの生命論を引き「エロティシズム」と言い また「…
『イカの哲学』続き(2回目) 著者中沢さんは、波多野さんはイカを見つめているうちに(無意識ながら)自分の カミカゼ特攻隊員としての体験はイカの生存そっくりだと考えていたのでは、 そして波多野さんが『イカの哲学』で述べたのは、薄っぺらなヒューマ…
『イカの哲学』の続き(2回目)のつもりでしたが、森喜朗オリンピック パラリンピック組織委員会会長の女性蔑視発言で思い、考えさせられたことが あり、先にこっちを書きます。 二つです。 ① 森喜朗 オリンピック・パラリンピックはすばらしい。 近年、商業…
退職してから時間が好きに使えるようになったことは、これという趣味や特技が なくてもとてもすばらしい。 退職後、「予定」ではボランティアする、料理を覚える、車に鍋釜つんで各地を 旅するはずだったが、思わぬ事故でオジャン、狂った。 しかし、狂わな…