2022-01-01から1年間の記事一覧
本を読んだりテレビを見ていたら、ある言葉や文章、セリフ、考え(方)に出あい 気になることがある。 それが刺激となって、膨らんでいくこともある。 (ときには膨らみ過ぎ、元の全体的な主題からはずれ、そっちを忘れることも起きる。 それどころか《読書…
国破山河在(国破れて山河在り)城春草木深(城春にして草木深し)感時花濺涙(時に感じては花にも涙を濺《そそ》ぎ)恨別鳥驚心(別れを恨んでは鳥にも心を驚かす)烽火連三月(烽火《ほうか》三月《さんげつ》に連なり) 家書抵万金(家書万金に抵《あた》…
戦争は国家が公的に認めた殺人。 国が認めようが認めまいが、殺人を行う個人、加害者の心は平和な国での人殺しと 何ら変わらない。 感情を麻痺させねば、自分の心を押し殺さなければ、とうてい人を殺すなんて 出来ない。 ブチャでの大虐殺、「感情麻痺」させ…
「弱肉強食」という論理。 人間も自然の存在だから、強い者が弱い者に勝つのは当然、弱い者は強い者に 従えばいい、という考え方がある。 (「強い」「弱い」は、「暴力」「権力」「金力」など「むき出しの力」をイメージさせる。 しかし、いまは何を「強」…
(また「折々のことば」から) 孔子の言葉で、「不知為不知、是知也」という。 【引用】 「不知爲不知、是知也、 「知らざるを知らずと為(な)せ。是(こ)れ知るなり」。 孔子『論語』…から 自分はこういう世界、このような問題があることをこれまでずっと…
ウクライナのこと。 戦争がどうして起きるのか? 起きたらどうなるのか? ということが一目瞭然だ。 次の言葉に、一人ひとりが自分のこととして、政治を考えることのたいせつさを 痛感した。 【引用】 「理解すべきは、このシステムは悪人が悪意をもって動か…
爆撃で破壊された瓦礫、廃墟を見ると「国破れて山河あり城春にして草木深し…」 という中学生のとき国語で習った杜甫の詩を思いだす。 人間は、とことん愚か! いったいどこまでバカなんだ! (プーチン=ロシア=人類ではないけれど、人間の一員ということでは…
① コロナが、人間をあざ笑っている。 (コロナ禍のつぎの災いはこれだった。人間が人間を殺す。コロナどころの残虐ではない。 人間とは現在のプーチン、ロシア政府だけではない。 人間は「高等生物」だというけれども、あらためてコロナと同じ生物の一種にす…
また森絵都さんの小説を読んだ。 『風に舞いあがるビニールシート』という短編集の文庫本で、 なかに『犬の散歩』という作品があり、日常にありそうな話で印象に残った。 ここで、人生における「なりゆき」と「すでに関係してしまった」ということを 強く思…
きょうは東日本大震災から11年目。 11年目の3月11日だ。 あの大災害を受けざるを得なかった人々は、いまのウクライナの惨劇を どのように感じ、受けとめておられるだろうか。 大地震、大津波という自然現象ではなく、戦争という「想定外」の人工現象。 (「1…
最後のきょうは、 ④「善の懴悔」 (「懺悔」:キリスト教などでは「ザンゲ」と発音しますが仏教ではよく「サンゲ」といいます) ーーーーーーーーーーー ④「善の懴悔」 【引用】「善の懴悔 倫理や道徳の世界では廃悪衆善が目的となるが、…廃悪衆善の〈あと〉…
きょうは②と③を書きます。 ② 自分自身の人間的成長のために (「代受苦」という言葉を知り、とても心に響いたのでこれも書きます) ③ 人はだれも「悪人」として平等 ーーーーーーーーーー ② 自分自身の人間的成長のために 【引用】 「業思想はあくまで主体的…
ウンわるく事故にあい障害の身になったけれど、「前世の祟り?」と思ったことは 一度もなかった。 (前の世で悪事をはたらいたという覚えもなく、「業」や「輪廻」らしきものも感じない) 私は仏教者だと思っているけれど、「業」とか「輪廻」は信じていない…
旅は、非日常的な世界に身をひたすことで何かを感じさせてくれる。 (「絶景」もその中の一つ) 温泉に身体をひたし、湯を手ですくいながら思う。 地中ふかくしみ込んだ大昔の雨が火山や(火山がなくても)マグマに温められ、 地層に含まれているさまざまな…
目をつぶっているとき以外、絶えず「風景」(「景色」、「景観」、「光景」)は 目に映っているはずだ。 「風景を見る」というのは「息する」みたい。あえて意識してみなければ見えない。 「風景」は、普段、日常のなかではほとんど「背景」(「後景」)にな…
「ホームステイ」。 外国留学や、体験学習などの目的でふつうの家や民宿に短期間泊ることを 私はイメージする。 で、「自宅に閉じこもりましょう」といわないで「ホームステイしましょう」と コロナ禍でうるさいほど叫ばれたのには、ちょっと違和感を感じた…
続き。 これで終わりです。 【引用】 ⑤「その目に見えない贈り手に(ヤーヴェと呼ぼうと、アラーと呼ぼうと、阿弥陀如来と呼ぼうと)、 底なしの善意を感じて生きる。 あちらからの一方的な善意(アガペー)を露疑わずに生きる。 そのとき、「安らぎ」がある…
本には考えるところが多くあったのですが、絞りました。 絞っても八つあり、きょうは四つです。 【引用】 ①「現代社会は科学技術の発達と個人主義の蔓延により、 「人間は一人でも生きてゆける」という思想を流行らせている。 この大災害は、それが本当では…
10年前、仙台の自宅にいて東日本大震災に遭った岩田靖夫さんという哲学の先生の 本を読みふかく考えさせられた。 岩田さんは10年前でも老人。 6年前に83歳で亡くなられている。 多くのことを勉強され、教えてこられたけれど、それらの業績をふくむ人生が 一…
『アイの物語』にとても刺激されたので、また人類社会の未来を考えさせるものを 探して読んだ。 ヒト型ロボットもクローン人間も登場しなかったけれど、ほんとうにスゴかった。 「スゴい」とは意味のうすい便利な言葉だけど、語彙のすくない私には他の表現が…
真剣さ、深刻さがたりなかったのか、それとも「なんとかなるだろう」との楽天が まさっていたのか、私は「生まれてこないほうが良かったのか?」と悩んだことは なかった。 ましてや「死にたい」とも。 この歳になっても人生はわからない。 わからないから、…
生きるということは、ひとつ残らず「縁」だと思う。 (「偶然」「出あい」) この本と「縁」があったと思って読んだ。 いい縁だった。 『思想の落とし穴』 鶴見俊輔 (グーグル画像より)鶴見さんのお名前は、ずいぶんと昔から新聞や本で聞くことがあって、 …
最後です。 ----- ③「アイの物語」 【引用】 「「ヒトは気がついてしまったのよ。自分たちが地球の主人公にふさわしくないことに。 真の知性体じゃなかったことに。私たちTAIこそ、…真の知性体だったことに」 … 「真の知性体は罪のない一般市民の上に爆…
人は誰でも「いま現在、身のまわり」がいちばんだいじだが、未来の人間世界が わからなくても、想像はできる。 この本を読み、「現在の自分をだいじにする」ためにも(ときどき過去をふりかえり 反省するように)未来を想像してみることのたいせつさを改めて…
『読んでいる最中にもなんども思わず、フゥーっとため息をつくことがあったが 読みおわり、こんどはそれら全部まとめて深くついた。 そして、しばらくの間はボーっとしていた。 『アイの物語』という小説で、作者は山本弘という。 (グーグル画像より) 愛読…
暮れのある日、地域(関西圏)テレビニュースが伝えていた。 不動産業界によれば、ことしの新規マンションの売りあげが大好調だったという。 好調なのはいいけれど、なんと平均価格が6000万円台と聞いておどろいた。 だれが買うのだろう? 「6000万円」。自…
『ルポ貧困女子』 飯島裕子著という本を読んだ。 これも愛読の爽風上々さんのブログで紹介されていたもの。 爽風邪上々さんもいわれていたけれど、とてもいい本だった。わかりやすかった。 うくまとめておられるのでぜひお読みください。 ↓ sohujojo.hatenab…
初詣がくると「霊」(ひろく霊的なもの)を思う。 (グーグル画像より)霊の存在を信じるか?と問われれば、若いころはイイエと答えたと思うが、 いまは(迷いながらも)ハイに変わった。 でもホントのところ、こんなの「愚問」のような気がしている。 宗教…
明けましておめでとうございます。 松無古今色 竹有上下節 まつにここんのいろなし たけにじょうげのふしあり (禅の言葉はほんとうによくできていると思う) 松も竹もめでたいとされているけれど、そのめでたさの特徴をうまくつかんで みじかい言葉にあらわ…