2023-01-01から1年間の記事一覧
録画しておいた番組『世界ふれあい街歩き』を見た。 歩くところは仏教国ブータンの首都ティンプー、同じく仏教国タイのチェンマイ。 ーーーーー ■ティンプーは、ブータンの首都とはいえ日本の地方の小さな町という感じ。 さまざまなマニ車(経典や真言が収め…
「障害」とは何らかの「能力」に支障をきたすことだともいえる。 しかし、そもそも「能力」とは何だろうか? それが支障をきたした「障害」とは? (この本を読んでいて、そんな疑問が湧きあがった。 私は平衡障害を負うまでは、ふつうに《人なみに》走れた…
私は長い間、社会福祉の仕事をしてきたけれど「障害者福祉」ではなかった。 「障害福祉」とりわけ「重度障害」は、同じ福祉でも「福祉」という言葉では 一括りできないのじゃないのじゃないかとずっと気になっていた。 重度の障害のなかには「コミュニケーシ…
人間をテーマに、誰もが興味をもちやすくなるよう、映像をふんだんに使い、 わかりやすく話す『ヒューマニエンス』というテレビの科学情報番組があります。 凄まじい科学・技術の進歩を知って驚くことが多い。 まだわかっていない、明らかになっていないこと…
ある本を読んでよかったと思ったら、またその著者のものを読みたくなり、 保坂和志さんの、こんどは『途方に暮れて、人生論』。 (グーグル画像より) ①「人生を感じる時間」 ②「いまの状況にまんぞく…」 という二つのことが心にとても強く響いた。 それだけ…
しばらく前の地域ニュースで、降ってくる雨の音があまり大きくしない傘が 作られたという話を聞いた。 「雨」「傘」と聞いたら「雨、雨、降れ、降れ、母さんが…♪」が浮かんだ。 雨の傘に当たる音が小さい、静かな方がよいとは…?… (その意味がすぐにはピン…
続けざまに川、山、海、地球の本を読んだ。 『川はどうしてできるのか 地球のミステリーツアーにようこそ』 藤岡換太郎 (グーグル画像より) 『山はどうしてできるのか ダイナミックな地球科学入門』 藤岡換太郎 『海はどうしてできたのか 壮大なスケールの…
きようは「敗戦」の日。 (「敗戦」という事実を、「終戦」と言う感覚とはなんだろう? 日本には「逃げるが勝ち」という諺があるけれど、戦争中は日本人は逃げられなかったから 「負け」て「終わった」という流れで、終結の方に重きをおけば「終戦」か。 と…
今日は②「その他」、三つのことです。 ア 「「感謝する-感謝される」「支える-支えられる」という両者の関係性も、 往々にして逆転してしまうような不思議な場面がありました。… 鹿野さん(難病「進行性筋ジストロフィー」)は私たちに、”障害者としての身…
今日は①の続き、下です。 ウ ・植松被告の主張は優生思想ではない (「優生思想」ということで最首悟さん《自身に障害をもった娘さんをもつ大学教授》は言う。 「そもそも大学という存在は、優秀なエリートを選抜、育成…それ以前に近代社会そのものがそう… …
『なぜ人と人は支え合うのか-障害から考える』 渡辺一史・著 (グーグル画像より) 『北の無人駅から』の著者、渡辺一史さんの本をまた読んだ。 この方はノンフィクション作家。 『北の無人駅から』と同じく、ここでも、取材しようとする人の全体と立場を …
ともかく、これをお読みください。 (愛読のよんばばさんの記事です) hikikomoriobaba.hatenadiary.com とても考えさせられた。 (私は、政治は一人でも多くの人が暮らしやすい世の中、社会にするためにたいせつなことだと考え 若いころは積極的に、以降も…
4年前の2月1日に「水のみ鳥」(名前は「ピーちゃん」)、同じ年の8月18日と 翌年11月10日に「その後」という記事を書いた。 水のみ鳥は、若いころ喫茶店かどこかで見た懐かしさから、たまたま旅先で見つけ 買ってきた。 アヒルのような鳥(ガラス製)の置き…
今日は『あるがまま』を『あるがまま』に見る」ということです。 ② 「あるがまま」を「あるがまま」に見る」 「(仏教の大きな教えの一つ、「中道」は)苦行にも楽業にも偏せず、 しかも「あるがまま」を「あるがまま」に見るというところに基盤をおく… そも…
『仏教思想の発見-仏教的ものの見方-』 森 章司 著 「仏教的ものの見方」という副題にとても惹かれて読んだ。 実家は浄土真宗だけど、私が仏教に目覚めたのは、親鸞ではない。 (後に有名な「悪人正機説」という教えを知り、大きな衝撃を受けた) 突然の事…
最後です。 この本は〈思考〉〈環境〉〈世界〉…といった概念がよく使われ、抽象的な議論が 多いので脳を酷使する。ちょっと疲れ、続けて読むのがイヤになった。 けれどもガマンし、大切なことが述べられていると思い、ムリして読んだ。 (ガマン、ムリをして…
今日は2回目です。 「思考は第一義的には生きていくために、動物ほどは鋭くはない感覚の埋め合わせをしている。 動物は〈環境〉に対応して生きている… 人間にはまだ〈環境〉はあっても〈世界〉はない。… 〈世界〉という概念が生まれるためには、抽象思考が可…
『世界を肯定する哲学』 保坂和志・著 (グーグル画像より) 書名にコロリと惹かれて読んだが、哲学者の本ではなかった。 (保坂さんは小説家だった) 「世界は…人生は…」という話が哲学的にでなく文学的にされている感じだった。 書名のとおり、それらを「…
7月。夏になった。 あのときは(ことしは早く)ソメイヨシノは散り、遅咲のシダレやハナミズキが 満開だったことが印象ぶかかった。 3か月すぎた。まだ3か月か… でも、もう3か月。 ーーーーー 障害者。 自分のような、杖つく姿からハッキリとわかるものでは…
今日は最後の話、「村はみんなの「まぼろし」ー(石北本線・奥白滝信号場)」 いわゆる「平成の大合併」。 形としては対等な「合併」という立場をとりながらも、 実質は大が小を飲みこむ「吸収」に近く、近隣のより大きな町といっしょにされ、 いとも簡単に…
今日は、「普通の農家」にできること(札沼線・新十津川駅) 「(「科学的知見」に基づいた防除技術や施肥技術の導入) 私は、「施肥設計」(作物に応じた科学的な肥料のやり方を事前に考えること)や 「発生対応型の防除」(現実に発生した病害にのみに対応…
きょうは①「タンチョウと私の「ねじれ」(釧網本線・茅沼駅)」 「タンチョウと私の「ねじれ」(釧網本線・茅沼駅) もめごとのタネは、つねに人間の側にあるのであって、タンチョウや自然の側にはない。 タンチョウを狩猟の獲物にしたり、かと思えば一転、…
何かでこの本のことを知り、書名にも惹かれて読んだ。 分厚く(800ページ近い)2500円と高価。 もちろん図書館から借りた。 こんな本が気軽に読める図書館のありがたさを、あらためて感じた。 (働いていたときは「借りる・返す」のが面倒で、図書館を利用し…
「複製技術時代」 「複製技術時代 (具体的な個別の文章は)それぞれの生の文脈から生み出され、その中で書くことに尽きている。 一方、作品として流通する文章の評価には、当然のことながらマーケットメカニズムが作用する (つまり、「売れなくてはダメ」…
「世界を引き受けるために」 大風呂敷を広げるような話ですが、私もよく広げます。 (でも、「大ぼら吹き」とは思っていない) 実際がどうでも、気もちだけ壮大であっても、世界の創造主(もしも、そのような方が おいでになれば、これ以上ない寛容なお方に…
『脳のなかの文学』 茂木健一郎 ・著 という本を読んだ。 たくさん刺激されることがあった。 が、初めにあった「世界を引き受けるために」と、終わりの「複製技術時代」の 二点だけ、次回と次々回に書くつもり。 その前に、今日はその二点を含めて本全体を貫…
最後は、③山本周五郎の言葉と深沢七郎の『楢山節考』からの「老いの価値」 ということです。 ーーーーー 「(山本周五郎) こうした人生の見えざる真実を後からくる若い世代にしっかりと伝えられるのは、 やはり人生の先を歩んで修羅をくぐってきた老人なの…
今日は、②幸田文と田辺聖子の言葉です。 「(幸田文) 老人が軽いというのは、…「時間の扱い方が軽い」ということで、 「時間を軽く障りなく、淡々と扱っていく」ということである。… (それは「大事に扱わない」ということではなく)軽やかに扱うということ…
生きているから歳をとる。あたり前の事実。 その客観的な事実は自分にも当てはまり、たくさん年を重ねてきた。 しかし、その「事実」は私のアンテナに引っかかり、「意味」をもち「価値」にも なっている。 ともかく、私はジジイになった。 不思議な感覚だが…
いま住んでいる街は古い歴史のある土地だからか、歩いていると、しょっちゅう、 神仏に出あう。 私は自称「仏教者」だがいい加減な人間なので、いちいち神仏の区別はしない。 出あえばルーティンのごとく、みな(一方は杖を持っているから)片手で合掌してい…